
二本足で立って歩くという人の身体の仕組みそのものが、腰痛の原因になります。人は二本足で歩くために、身体のバランスを上手くとらなければなりません。バランスをとるためには、重い頭部を支える首と上半身を支える下半身、特に腰と足に大きな負担がかかります。 立っているだけで、人の腰には体重の60パーセントもの重量がかかると言われています。さらに、日常生活では、歩く、走る、曲げる、伸ばす、ひねる、重いものを持つなど、腰を中心にした動作が加わりますから、日頃いかに腰に大きな負担がかかっているかわかるでしょう。いつもいつも上半身の重みを支え、日常生活やスポーツでも重要な動きをしている腰は、私達にとってまさに「要」の存在なのです。

私達の背骨は、横から見るとS字状のカーブを描いています。この弯曲があるからこそ、私達は日常生活のさまざまな動作ができるという構造になっています。
背骨は、首、背中、腰など5つの部分(頸椎、胸椎、腰椎、仙骨、尾椎)から成り立っています。
頸椎の1番目、2番目の間以外の椎骨は、それぞれ椎間板という軟骨の板によって結びついています。
椎間板は弾力があり、人が飛んだり跳ねたり、いろいろな動作をするとき、その衝撃を和らげるクッションの働きをしています。この椎間板が腰痛に大きく関わっています。
腰痛の原因がわかるもののうち、全体の30パーセントと最も症例が多いのが「椎間板ヘルニア」です。ヘルニアとは、体の中の器官が被いを破って外に飛び出してくることです。このことで神経を圧迫し、椎間板ヘルニア特有の不快感やしびれ、痛みが起こるのです。
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